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GDP改定値 年1.8%減 1~3月期 個人消費長期マイナス


GDP改定値 年1.8%減 1~3月期 個人消費長期マイナス GDPの概要
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 内閣府が10日発表した1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・5%減、年率換算は1・8%減だった。年率2・0%減だった速報値から上方修正した。最新統計を反映し、企業の設備投資の減少幅が速報値より小さくなった。2四半期ぶりのマイナス成長は変わらなかった。
 個人消費は4四半期連続で減少し、リーマン・ショック時(2008~09年)以来の長期マイナスとなった。物価高が長引いていることに加え、自動車が認証不正問題を受けたことが響いた。
 1~3月期を項目別に見ると、設備投資は前期比0・4%減と速報値の0・8%減から引き上げた。財務省が3日に公表した1~3月期の法人企業統計を踏まえた。
 個人消費は0・7%減、住宅投資は2・5%減でだった。公共投資は3・1%増から3・0%増に、輸出は5・0%減から5・1%減にそれぞれ引き下げた。輸入は3・4%減から3・3%減に上方修正した。
 物価変動を含めた名目GDPは前期比の年率換算で0・4%増から0・1%増に引き下げた。