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オリオンビール 近鉄との資本提携で「新規開発増やしたい」 不動産、ホテル事業を強化 「ジャングリア」周辺も視野に 村野社長


オリオンビール 近鉄との資本提携で「新規開発増やしたい」 不動産、ホテル事業を強化 「ジャングリア」周辺も視野に 村野社長 2024年3月期決算について説明するオリオンビールの村野一社長=18日午後、オリオンホテル那覇
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 オリオンビールの村野一社長は18日の記者会見で、近鉄グループホールディングス(大阪府)と合意した資本業務提携について「(オリオンが)所有する二つのホテルに加え、新規の開発ないし、何らかの形で運営に携わる物件を増やしていけたらと思う」と述べた。

 両社が10日に発表した資本業務提携は、鉄道を基盤に事業の多角化を進め県内でも40年以上のホテル経営の実績がある近鉄グループがオリオンの約10%の株式を取得し、不動産開発やホテル事業などで協力関係を深める内容。村野社長は「ホテルは非常にコンペティティブ(競争的)な世界で『井の中の蛙』になるのを防がないといけない。知見を事業のインプルーブ(改善)に使いたい」と語った。

 酒類清涼飲料とともに観光・ホテルを柱に据えるオリオンは昨年から今年にかけ、那覇市と本部町の2ホテルをリニューアル。近鉄グループとは北部で2025年夏に開業する大型テーマパーク「ジャングリア」周辺での事業展開の可能性も視野に入れる。オリオンが所有する那覇市の安里三叉路周辺の土地の開発検討も含め、新たなホテルビジネス拡大を戦略に据える。

(當山幸都)