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猫のトイレに「おから」 アース・ペットが「猫砂」で西原に工場 8月から沖縄限定販売


猫のトイレに「おから」 アース・ペットが「猫砂」で西原に工場 8月から沖縄限定販売 おからを再利用した猫砂の試作品を紹介するアース・ペットの岡元和仁工場責任者(提供)
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 アース製薬のグループ会社でペット事業を展開するアース・ペット(東京)は、県内で産業廃棄物として処理されている、おからを再利用したペット用品の猫砂を製造する事業に乗り出す。西原町小那覇に新設している製造工場が7月11日に完成する。同製品は沖縄限定販売で地産地消を図るとともに、未利用資源の活用でSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを促進する。生産量は年間15万袋を見込んでいる。

 同社が地域に特化した製品を売り出すのは初めて。猫砂は猫のトイレに使用するペット用品。「おからの猫砂 Oh!カラッさー」の製品名で県内のホームセンターやドラッグストア、スーパー、ペットショップなどで販売する。排せつ後にしっかり固まり、消臭効果もあるという。

 総務省が実施する都道府県庁所在地と政令指定都市での家計調査で、那覇市の1世帯当たり豆腐の支出金額(2021年~23年平均)は全国一の7216円だった。全国は5183円。沖縄県では豆腐の副産物であるおからが多く生まれていたが、ほとんどが産業廃棄物として処理されているという。

 アース・ペットは沖縄で廃棄されるおからを再利用できないか考えたところ、猫砂の開発を思いついた。金秀商事、まえさとと業務提携し、事業スキームを作り上げた。

 工場責任者の岡元和仁氏は「まずは沖縄でアース・ペットというメーカーを認知してもらいたい。今後も沖縄に特化した商品開発を進める予定だ」と話した。

 販売は8月1日から。1袋6リットルで価格は未定。

 (與那覇智早、新垣若菜)