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テーマパーク「ジャングリア」 運営会社CEOに聞く今後の計画 「高度観光人材」の育成施設を整備 沖縄 


テーマパーク「ジャングリア」 運営会社CEOに聞く今後の計画 「高度観光人材」の育成施設を整備 沖縄  ジャングリア完成予想図(画像提供:ジャパンエンターテイメント)
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 本島北部にテーマパーク「ジャングリア」を開発中のジャパンエンターテイメント(名護市)が、高度観光人材の育成を目的とした長期インターンシップの受け入れ施設を名護市内に整備する。同社の加藤健史CEOに今後の計画を聞いた。 

―事業イメージは。
 「日本の観光産業を支えていく人材を育てないといけない。コロナ禍で観光従事者のブランドイメージが低下し、人材の獲得が難しくなった。高度な観光人材を育成し、日本の観光の未来を支える必要がある」

―高度な観光人材とは。
 「地域の価値を見つけ、旅行者を魅了する観光資源に昇華させるマーケティング人材だ。例えば沖縄のゴールドバレル(高級パイン)は素晴らしいが、全国には認知さえていない。こうした各地の資源を発掘、発信することのできる人材だ」

―長期インターンシップ施設の概要は。
 「2026年度に開始予定で、宿泊可能な部屋数100室、研修や会議ができる部屋を備える計画だ。県内外の大学と連携し、学生が長期間にわたって実践的な学びを得る。将来的には社会人のリカレント教育やリスキリングにも対応したい」

―インターンシップの内容は。
 「座学と実践で体系的に学ぶ。ジャパンエンターテイメントが運営するジャングリアだけでなく、北部のホテルや美ら海水族館などの観光施設とも連携したい。各事業者で雇用のパイを奪い合うのではなく、協力してパイを広げ、そしてシェアすることが目的だ」

 「観光業を学ぶなら沖縄というブランドを構築したい。ここで育った人が沖縄で観光業に従事してもいいし、日本各地で地域の魅力を価値に変えてもいい。沖縄から日本の観光の未来を支え、つくることが狙いだ」

(聞き手・島袋良太)