本部町産のゴールドバレル(パイナップル)をブランド化した「もとぶかりゆしゴールド」の旬入り出荷式が5日、同町のもとぶかりゆし市場で開かれた。今年は新たに、糖度18度以上、2~3キロの実を「プレミアム」として発売する。生産者らによると、連日の暑さで例年以上に甘くておいしい果実に仕上がっており、旬の味覚を味わってほしいと呼びかけた。もとぶかりゆしゴールドは8月中旬ごろまで同市場などで販売する。
もとぶかりゆしゴールドは、果汁が多くジューシーで芯まで柔らかく、食べられる。町は2016年から、糖度15度以上、1・5キロ以上のものをブランド化してきた。20年度の生産量は13トンだったが、生産農家数が増加し、24年度は40トンを見込んでいる。
今年から売り出す「プレミアム」はさらに大きく、糖度が乗り、200~300個に一つほどしか実らないという。箱入りで、1万円(税抜き)。同市場で予約販売するほか、町のふるさと納税の返礼品にもなっている。
出荷式では、オキコ(西原町)が「Yummy!UCHINA本部町コラボ商品」として、同町産のパイナップルを使ったジャムをサンドしたパン「ソフトフランス パイン&バニラ」も紹介された。8月末ごろまで、県内量販店やコンビニエンスストアなどで販売している。
平良武康町長は「本部町は沖縄本島のパイン栽培の発祥となった地だ。世界で一番おいしいパインを消費者に届けたい」とあいさつ。同市場生産者の会の高良久会長は「ぜひ買い求めてほしい」と話した。生産者や渡久地保育所、住民らが出席し、おいしいパインに舌鼓を打っていた。
(池田哲平)