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輸入額3期ぶり増加 沖縄県内上半期 輸出は3期連続で減少


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 沖縄地区税関は18日、2024年上半期(1~6月)の管内貿易概況(速報)を発表した。輸入総額は前年同期比5・7%増1136億2200万円で、3期ぶりの増加となった。輸出総額は前年同期比25・2%減の284億9800万円。3期連続で減少し、差し引きでは851億2400万円の輸入超過だった。

 輸入の主な増加品目はオーストラリアからの「天然ガスおよび製造ガス」(総額は前年同期比3倍の182億8700万円)など。米国やカナダなどからの一般機械(航空機用内燃機関)も、前年同期比2・1倍の79億1100万円あった。

 輸出の品目は海外製品を沖縄を経由して海外に輸出する「再輸出品」が最も多く、国別ではフィリピン向けが90億8800万円で最も大きな割合を占めた。一方、中国や香港など向けは、前年同期比で154億8400万円減った。

 6月分は輸入額が前年同月比24・2%増の250億9100万円、輸出額は同5・2倍の73億8400万円で共に2カ月連続の増加。差引額は177億700万円の輸入超だった。

 (島袋良太)