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景気10カ月連続拡大 りゅうぎん総研 6月、消費底堅い 沖縄


景気10カ月連続拡大 りゅうぎん総研 6月、消費底堅い 沖縄 那覇市内(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 りゅうぎん総合研究所は30日、6月の県内景気動向を発表し、「緩やかに拡大している」と10カ月連続で判断した。消費、建設、観光の主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。先行きについては「底堅い消費マインドと観光需要にけん引され、緩やかな拡大基調が継続するとみられる」とし、5月動向と同様の見通しを示した。

 【消費】百貨店売上高は前年同月比11・1%増と12カ月連続で前年同月を上回った。国産ブランドの化粧品やアクセサリーなどの免税品売り上げが、インバウンド(訪日客)増と円安を追い風に好調に推移。中古自動車販売台数(登録ベース)は同6・5%減の1万7614台。仕入価格の高騰や円安の影響で中古車が海外に流れているとの声も寄せられた。

 【建設】5月の新設住宅着工戸数は前年同月比4・7%増の804戸で2カ月連続で前年を上回った。利用関係別では貸家が同81・4%増と大きく伸ばした。市町村別では名護市での伸びが顕著だった。資材は木材売上高が荒天の影響で出荷量が減少したことなどから同2・5%減と7カ月ぶりに前年を下回った。

 【観光】主要ホテル(速報値)の宿泊収入は販売客室数が増加し、客室単価が上昇したことで前年同月比8・0%増と2カ月ぶりに前年を上回った。

  (当間詩朗)