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景況9カ月連続「回復」 おきぎん経研6月 国内団体客好調 沖縄


景況9カ月連続「回復」 おきぎん経研6月 国内団体客好調 沖縄 那覇市内上空(資料写真)
この記事を書いた人 アバター画像 当間 詩朗

 おきぎん経済研究所は30日、6月の県内景況について発表し、9カ月連続で「回復している」と判断を維持した。個人消費は物価高の影響を受けながらも増加し、観光関連はインバウンド(訪日客)や国内団体客などが好調に推移したことなどから景気判断を据え置いた。

 【個人消費】スーパー売上高は前年同月比9・4%増で、25カ月連続で前年同月を上回った。品目別では食料品が同8・8%増だった。昨年の台風による一部休業の反動や物価高の影響とみられる。家電を含む家庭用品も県の省エネ施策などが後押しし、同12・9%増えた。

 【建設】公共工事請負金額は前年同月比51・0%増で2カ月連続増の340億8800万円。防衛局関連や沖縄都市モノレール新車両基地関連の工事がけん引した。建築資材関連では、生コンの出荷量が同4・8%増で2カ月連続で前年同月を上回った。

 【観光】観光施設入場者数が外国人観光客の増加などにより、全体で前年同月比4・3%増えた。増加は27カ月連続。地域別でみると、北部で5・9%増、南部4・4%増、中部7・4%減だった。ホテル客室単価は同3・4%増、宿泊収入が同10・4%増で、いずれも2カ月ぶりに前年同月を上回った。

 (当間詩朗)