30日に沖縄本島や宮古島市でも導入された日本版ライドシェア。2種免許を持たない一般ドライバーがタクシー会社による管理の下、タクシーの遊休車両を運行するが、通常のタクシーのような「流し」で客を乗せることはできない。予約による配車の運行となる。
暫定措置で一部電話による予約配車も可能だが、原則はスマートフォンの配車アプリを使って予約、決済する。
沖縄総合事務局や県ハイヤー・タクシー協会によると、ライドシェアの利用料金はタクシーとほぼ同水準で計算される。車両には前面や側面に「ライドシェア対応車」と明示している。
利用可能な時間は繁忙時の金曜・土曜の夕方から翌日明け方と指定されている。ただクルーズ船の寄港やスポーツ、祭りなど大型イベントの開催で需要が急増し、タクシーの供給が追い付かない時に、自治体の要請を受ければ、沖縄総合事務局の調整に沿って柔軟に運用できる。県ハイヤー・タクシー協会は、沖縄本島では市町村ではなく県がこの要請を行うよう求めている。
協会によると、現在本島でライドシェアで運行する一般ドライバーは研修中で、準備が整い次第実際の運用を始める。
8月16日から県内で初めてライドシェアを実施した石垣市では、これまで運行した金・土曜の4日間で5回ほどの稼働があった。市内では7社・7台が許可を受けており、先行して1社(1台)が運行している。残り6社も乗務員の調整などのめどが立ち次第、順次運行を開始する
(島袋良太、照屋大哲)