県物産公社専務や県商工労働部長などを歴任した宮城弘岩氏(沖縄物産企業連合会長)がこのほど、「時代を変える 究極の沖縄農業と新しい観光」を発刊した。
宮城氏は日本より面積が小さいオランダやイスラエルが高い生産力で農産物の輸出をビジネスとしていることに着目。どのような工夫がなされているかを研究し、島しょ県沖縄で導入できる手法や観光との連携を提言している。
宮城氏は(1)養分溶液の投与(2)光合成を効率化するための気孔の開閉管理(3)人工光を使わずに太陽光を活用してコストを低減―などの手法で生産効率を高めた植物工場づくりに県内で取り組んできた。「観光は物づくりが基礎にならなければ成り立たない」と話し、農業との連携が必要だと著書で説いている。
宮城氏は28日午後1時半から、那覇市の八汐荘で沖縄農業の未来をテーマにした講演会も開催する。会費は3千円(資料代、交流会費込み)。先着100人。申し込みはEメールokinawa@keisoujuku.jp。