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ナンポーのタルト「ジャパン・セレクション」最高賞 国頭産アップルバナナ、優しい甘さ 


ナンポーのタルト「ジャパン・セレクション」最高賞 国頭産アップルバナナ、優しい甘さ  ジャパン・フード・セレクションでグランプリを獲得した「プレミアムアップルバナナたると」
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 フードアナリストが、食品の味やパッケージなどを総合的に評価する「ジャパン・フード・セレクション」の食品・飲料部門で、ナンポー(那覇市、安里睦子社長)の商品「プレミアムアップルバナナたると」が最高賞のグランプリを獲得した。国頭村産のアップルバナナを使用した商品で、同社と国頭村が18日、村役場で報告会見を開いた。

 同商品は3万箱限定で、昨年10月に発売した。国頭村内や那覇空港、那覇市の土産品店などに並び、約1年で約2万箱が売れるヒット商品となった。

 アップルバナナは皮をむいた時にリンゴのような香りと、ほどよい酸味が特徴で、国内で少量しか生産されておらず、希少性が高い。15日に各賞を発表したジャパン・フード・セレクションのホームページによると、「バナナの優しい甘みが感じられる上品な味わい」などが評価された。

(左から)生産農家の山﨑信吾さん、ナンポーの具志堅全友専務、知花靖国頭村長、ナンポーの砂川美由紀工場長=18日、国頭村役場

 アップルバナナを生産する、農業生産法人アドバンス・ファーム(国頭村)の山﨑信吾代表と、ナンポーや加工会社を国頭村役場が橋渡しし、製品化が実現したという。会見に出席した山﨑代表は「おいしいと評判もあり、受賞ができたことはうれしい。アップルバナナを発信し、消費拡大を目指していきたい」と話した。知花靖国頭村長は「(受賞は)村のPRにもなる」と喜んだ。

 ナンポーの具志堅全友専務は「生産農家が品質の良い原料を育て、供給してくれたほか、国頭村など周りのサポートもあり受賞できた」と感謝し、今後は増産なども計画していく考えを示した。「プレミアムアップルバナナたると」は1箱10個入りで、1944円(税込み)。県内の土産品店や空港、同社のオンラインショップなどで販売している。

 (池田哲平)