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那覇港へのクルーズ船寄港推移 国際通りの活性化へ期待 <けいざい風水>


那覇港へのクルーズ船寄港推移 国際通りの活性化へ期待 <けいざい風水>
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 国際通りの入口に大勢の外国人観光客が利用するバス停があります。このバス停には那覇港に寄港するクルーズ船客が利用するシャトルバスが停留します。那覇港にクルーズ船が寄港する日はこのバス停から外国人観光客が降りてきて、銀行窓口や外貨両替機で自国の通貨を日本円に両替する姿をよく目にします。

 那覇港管理組合のホームページに公表されている那覇港へのクルーズ船寄港回数を見ると、2019年に260回と過去最高を更新後、新型コロナによるクルーズ船運航休止で20年2月23日から寄港がなくなり、21年、22年は寄港がない状況が続きました。しかし、コロナ禍明けの23年から寄港が再開し、23年は79回、24年は12月までの予定で186回となっており、回復傾向にあります。さらに25年は331回の寄港予定が公表されており、過去最高だった年のおよそ1・3倍を見込んでいます。

 コロナ禍の時期には客足に陰りがあった国際通りにも、現在は国内外の大勢の観光客でかなり賑わいが戻ってきました。クルーズ船の寄港回数増加はさらに外国人観光客の増加を後押ししてくれることでしょう。

 外貨の両替をご案内した外国人観光客の皆さんは自国語やジェスチャーを交えて素敵な笑顔でお礼を伝えてくれます。その笑顔を見ると自然とこちらも気持ちがほころびます。沖縄県を訪れる観光客の方がもたらしてくれるそんな笑顔と活気が県経済のさらなる活性化につながることでしょう。

この記事を書いた人
澁谷 由希子 沖縄銀行 本店営業部 営業課長