東京商工リサーチ沖縄支店は1日、県内建設業の2023年度完成工事高ランキング(年間10億円以上、23年4月~24年3月期)を発表した。ランク入りした企業は前期比1・4%(3社)減の204社で3年連続の減少となったが、完工高総額は0・8%(39億3500万円)増の5246億8700万円と3年ぶりに前年度を上回った。
ランク入りした204社から新設の1社を除く203社の前期比増減率は、プラス5・6%の増収。上位10社の完工高合計額は、前期比1・3%増の1651億6400万円だった。全体に占める割合は31・5%となり、前期を0・2ポイント上回った。
トップは國場組(那覇市)で、民間ホテルなど大型工事の反動減から前期比11・2%減となったものの、282億6400万円を確保して39年連続の首位を維持した。
続く屋部土建(名護市)は過去最高位となる2位になった。完工高は9・5%増の235億700万円で3年連続で200億円を超えた。
東京商工リサーチによると、上位10位は米軍キャンプ・シュワブなど国の防衛関連工事を受注した企業が目立った。
3位は前年度まで16年連続の2位だった沖電工(那覇市)で、完工高は前期比0・2%増の223億100万円。
ランク入りした204社のうち増収企業は過去4番目に多い132社(64・7%)あった。新規および再度のランク入りは前年から4社増えて39社、上位10社のうち7社が増収となったことも相まって、完工高総額は3年ぶりに前年度を上回った。
(島袋良太)