【沖縄】泡盛とともにウイスキー製造を手掛ける新里酒造(沖縄市、新里建二社長=写真)は8日から、同社初となるジャパニーズウイスキー「琉歌」を発売する。「琉歌」は同社のシングルモルトのシリーズ。自社で製造し、3年間たるで熟成させると「ジャパニーズウイスキー」と冠することができる。
2種類のたるを使用して3年間熟成させ、ドライフルーツやナッツ、木の香りを思わせる華やかな香り、甘さにスパイシーさが加わった複雑で奥行きのある味わいが特徴。小売店や酒販店で販売する。希望小売価格は税抜き1万5千円。700ミリリットル入りでアルコール度数は58度。限定1300本。
シェリーたるで2年2カ月熟成し、まろやかな甘みと芳醇(ほうじゅん)な香りを染み込ませた。その後、オークだるで1年6カ月追熟させ、力強い木の香りとスパイシーさを加えた。
沖縄の温暖な気候の影響で、たるからの成分抽出が早く、長期間熟成のような色の濃さも特徴だ。新里社長は「沖縄生まれのジャパニーズウイスキーを楽しんで」と呼びかけた。(金盛文香)