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自動運転バス、石垣市で12日から実証実験 運賃無料 運転手不足の解消を目指す 沖縄


自動運転バス、石垣市で12日から実証実験 運賃無料 運転手不足の解消を目指す 沖縄 関係者を乗せて公道を走行する自動運転EVバス=11日、石垣市
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 【石垣】石垣市は12日から自動運転EVバスの実証実験を開始する。16日まで。ユーグレナ石垣港離島ターミナル、南(ぱい)ぬ浜町緑地公園、石垣新港地区旅客船ターミナルの往復6キロを時速19キロで1日6便運行する。定員8人で運賃無料。予約不要。

 実験によって危険箇所を確認し、住民の要望を踏まえたルート情報の作成に生かす。2028年度の運行開始を目指す。

 実証実験は石垣市のほか、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ、東(あずま)運輸、自動運転バスを取り扱うマクニカの5者で実施する。「持続的な地域交通手段の維持」「観光客向けの二次交通手段の拡充」という石垣市が抱える課題解決を見据える。

 バスやタクシー運転手の不足解消を狙い、国土交通省は自動運転バスの普及を進めている。2024年度は全国94自治体の99事業を選んだ。沖縄からは県、石垣市、豊見城市、南城市の4自治体が選ばれている。

 11日、石垣港離島ターミナルでセレモニーがあり、関係者がテープカットをした。

 中山義隆市長は「公共交通事業者が抱える運転手の高齢化や担い手不足などの課題対応とともに、市民や観光客のニーズの高い施策として、利便性向上に努めていく」とあいさつ。市長や関係者らが試乗したバスが公道を走行した。(照屋大哲)