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キリ学と演芸集団FECが連携協定 コント、即興トーク…「笑い」で自己表現力アップ目指す 沖縄


キリ学と演芸集団FECが連携協定 コント、即興トーク…「笑い」で自己表現力アップ目指す 沖縄 FECと包括連携協定を結んだ授業で、1分間の即興トークをする沖縄キリスト教学院大学の学生ら=24日、西原町の同校
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉数 陽

 西原町の沖縄キリスト教学院大学は24日、演芸集団FECと包括連携協定を結んだ。2021年からFECの芸人らが講師を務めている選択科目「身体表現ワークショップ」の授業で、より連携を深めるために協定を締結した。同日、大学内で調印式があり、調印の後は報道関係者向けに授業が公開された。

 同科目は英語コミュニケーション学科1年次を対象に開設された後期の選択科目。新型コロナ下で他者との関わりが制限された学生のコミュニケーション能力低下を懸念し、自己表現力を育成しようと開設した。

 当初はFEC以外の団体や会社も参加して手話やウオーキングの指導も実施していたが、即興劇や漫才など「笑い」を通して、自己表現力を高めるFECの方法に学生や大学教師から人気が集まり、23年からFEC単独の授業となった。今後は教育プログラムの研究開発にも力を入れる。

 調印式で金永秀(キムヨンス)学長は「お笑い米軍基地など、FECの笑いは人間の大切なものを自覚して昇華させる高度な技術だと感じている。ユーモアあふれる人間に成長させてもらえる」と期待を込めた。FECの山城智二社長は「学生に自己表現力をつけることで沖縄の社会貢献につながってほしい」と話した。

 公開授業で学生たちは、コントを作ったり1分間の即興トークを披露したりしていた。古謝悠維(ゆうすけ)さん(19)は「以前は人前で話すことが苦手だったが、今は落ち着いて話せる」と胸を張った。比嘉帆菜美さん(19)は「たくさんの人とコミュニケーションを取っていろんな価値観に出合いたい」と笑顔を見せた。

 (嘉数陽)