コンビを組み、漫才を披露する（左から）山城皆人と渡久地政作＝10月21日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール（提供）
田吹 遥子 演芸集団FEC（フリーエンジョイカンパニー）の旗揚げ30周年記念公演が10月21、22の両日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで開かれた。若手からベテランまでの所属芸人が出演し、旗揚げ30周年を笑いで祝った。21日の公演を取材した。
公演には、元ファニーズの渡久地政作も出演した。渡久地の相方でFECを創設し、1996年に26歳で急逝した山城達樹の息子である山城皆人とのコンビで登場し、会場を沸かせた。漫才は、皆人の披露宴で渡久地が新郎の父の代理を務めて手紙を読む設定。ほろりと涙を誘いながらも、コミカルなやりとりに観客は泣き笑いした。
渡久地は「楽屋裏では吐きそうになるくらい緊張した。でも楽しかった」と感想を語った。皆人は「面白かった。すごいなと思うと同時に悔しさも感じた」と渡久地への尊敬を示した。
山城智二代表は「30周年の節目は感慨深いものがある。皆さんのおかげ」とあいさつした。
智二が監督を務め、兄である達樹の人生から沖縄のお笑いを描いた映画「ファニーズ」は9月の公開から上映延長され、現在もシネマパレットで上映している。
（田吹遥子）
