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県内6市村と留学協定 米ワシントン州立大と州立カレッジ


県内6市村と留学協定 米ワシントン州立大と州立カレッジ 来沖したワシントン州立大のアシーフ・J・チョードリー副学長(右)と、ワットコム・コミュニティーカレッジのキャシー・ヒヤネ・ブラウン学長=1日、那覇市内
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 米ワシントン州のワシントン州立大と、二年制の同州立ワットコム・コミュニティーカレッジが2日、県内6市村と留学支援に関する協定を締結した。締結式に合わせワシントン州立大のアシーフ・チョードリー副学長と、ワットコムのキャシー・ヒヤネ・ブラウン学長が来沖した。2人は「沖縄の若者がポテンシャルを発揮できるように自治体や支援団体と連携していきたい」と交流活性化への意欲を語った。

 協定を締結したのは南城、北中城、中城、伊平屋、大宜味、東の6市村。留学支援をするドットソリューションが仲介した。協定により、県内の学生は給付型奨学金の情報が得ることができ、英検の資格を利用した留学や、留学中の職場体験が可能になる。

 ワシントン州立大は学生約3万2千人、200以上の学科を有する総合大学。工学や獣医学、農学分野では米国内の大学でも上位に位置している。チョードリー副学長も1988年に同大で農業経済学の博士号を取得し、外交官として勤務した経験がある。「沖縄から来た若者にも専門的な教育が提供できるように努めたい」と語った。

 ワットコム・コミュニティーカレッジには約6500人の学生が在学する。サイバー犯罪に対処するサイバーセキュリティーの人材育成に力を入れている。ブラウン学長は「就職に特化した課程を設けていることや、四年制大学への編入学に向けて基礎的な知識を身に付けることができるのが魅力」と話した。

 ブラウン学長は祖父がハワイ州に渡った県系3世。来沖を機に自身のルーツを探していたところ、同じ門中の人に出会うことができた。

 2人は「好奇心旺盛でアグレッシブな沖縄の若者を待っている」と期待を込めた。

(渡真利優人)