沖縄の栄養教諭の配置率29% 全国平均70% 2028年度までに引き上げ


沖縄の栄養教諭の配置率29% 全国平均70% 2028年度までに引き上げ 学校給食(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 高橋 夏帆

 県議会2月定例会の代表質問と一般質問で、教育に関する質疑が3月1日までにあった。半嶺満県教育長は、食に関する指導と給食管理をする栄養教諭の本年度の配置率(学校栄養士に占める栄養教諭の割合)は29%だと明らかにした。全国平均は70%で、41ポイント下回っている。2月29日の次呂久成崇氏(おきなわ新風)への答弁で説明した。

 県教委学校人事課と保健体育課によると、県教委は本年度、給食管理が主な役割の学校栄養職員を93人、栄養教諭を38人配置している。栄養教諭は児童生徒に個別の指導ができることから、食育推進のために配置率を2028年度までに全国並みに引き上げるという。3月1日の比嘉京子氏(てぃーだ平和ネット)への答弁では、学校栄養職員として3年以上の勤務経験がある人が対象の栄養教諭への任用替え試験の合格者数を、来年度から15人程度に増やすと説明した。これまでの合格者数は数人だった。

 高校部活動の専門的な指導や、顧問の負担軽減で大会へ引率する運動部の「部活動指導員」は、次年度から5月下旬の県高校総体までに配置すると説明した。2月29日の次呂久氏への答弁。

 本年度まではおおむね7月に配置していたが、高校と連携して前倒して配置する。県教委文化財課によると、文化部の部活動指導員の配置も5月に早める予定という。

(高橋夏帆)