今帰仁中学校3年生の90人は卒業式前日の8日、最後の給食で今帰仁村産の完熟イチゴが乗ったお祝いケーキを頰張り、最後に思い出に残る給食を仲間と味わった。同村崎山区のイチゴ農家で同中3期卒の山城裕亮さん(33)が、卒業する後輩のために無償で提供した。
また、スープの具材には技術の授業で校内菜園に植え付けし、収穫したジャガイモが使われた。収穫した30キロ余りのジャガイモをABCスープに入れて、同中学校と村内の各3校の全小学校にも提供された。
生徒は自分たちが植え付けて収穫したジャガイモとあって、興味津々の様子で会話を弾ませながら最後の卒業祝い献立を味わっていた。
「9カ年間の学校給食も今日で卒業です。健康な体は大きな『財産』自信を持って新しい世界に羽ばたいて」と張り紙が添えられ、同村給食センターから最後の給食を通じて愛を込めたエールが送られた。
給食を食べた今帰仁中3年の澤岻安珠さんは、「イチゴのケーキでとても特別感がありぜいたくな気持ちになった。また自分たちで育てたジャガイモはどのジャガイモより一番おいしかった」と笑顔でコメントした。
(新城孝博通信員)