【北中城】英語教育事業などを展開するドットソリューションズ(北中城村、喜舍場貴之社長)は6日、北中城村のあやかりの杜で、米国の大学の入学試験を想定した、無料の英語診断テストを実施した。海外の大学への留学希望者などが対象で4人が受験した。
ドットソリューションズによると、これまで海外の大学などへの進学のため留学しても、英語力の不足によりすぐに入学できず、現地で語学学校に通わざるを得なくなるなど余計な負担が課題となることがあったという。同社は出国前に留学希望者が自身の英語のレベルを把握し、目標を持って学習に取り組んでもらおうと今回の診断テストを企画した。
実用英語技能検定3級以上の人が対象。教育委員会を通して中城村と北中城村の住民に呼びかけ、6日は4人が受験した。
テストでは文法、読解、文章記述、会話の基本的な4技能から文章記述と会話を抜粋して実施。入学後に求められる英語でのプレゼンテーションや、論理や構成の整った文章作成など、日本の学生が苦手とする分野を意識した内容にした。
両村が英語力向上のために協定を結んでいる米ワシントン州のワットコムコミュニティカレッジの講師がオンラインで会話の面接テストを担当した。後日、米国で使用される英語力のレベル分け指標などに基づき、講評を受ける。
3月に大学院を卒業したという比嘉なつみさん(24)は「海外で研究したい」との思いで受験。「英語の資格試験は時間も長く高額だ。今回の試験は無料で面接もあり、勉強のモチベーションが上がった」と話した。
ドットソリューションズの富山満副社長は「世界で活躍したいと思っている人はぜひ挑戦してほしい」と呼びかけた。今後も開催予定。
(金盛文香)