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学生の海外留学 回復 支援機構調査 22年度、コロナ前の半数


学生の海外留学 回復 支援機構調査 22年度、コロナ前の半数 海外留学した日本人学生数の推移
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2022年度に海外の大学などに留学した日本人学生は5万8162人で前年度(1万999人)の5.3倍だったことが24日、日本学生支援機構の調査で分かった。新型コロナウイルス禍で激減した海外留学の回復を示すが、比較可能な09年度以降でピークだった18年度(約11万5千人)の半数程度にとどまる。
 政府は33年までに海外留学する日本人を50万人にする目標を設けている。文部科学省は「着実に回復しており、留学の魅力を中高生段階から積極的に伝えたい」と説明している。
 調査対象は日本の大学や専門学校に在籍する学生で、高卒後に海外の大学に直接進学した人や高校生は含まない。留学期間別で見ると「1カ月未満」が半数近い2万8524人。「6カ月以上1年未満」が1万427人、「1年以上」が1917人などとなった。
 行き先は米国の1万1880人、カナダの6735人、オーストラリアの6187人が多かった。
 一方、23年5月時点で国内の大学や日本語学校などに在籍する外国人留学生は27万9274人で、前年から20.8%増えた。コロナ禍では減少が続いていた。
 外国人留学生のうち、大学や専門学校など高等教育機関の在籍者は18万8555人で3.7%増、日本語学校は9万719人で83.6%増だった。