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他分野の学生から刺激 県芸大院生・稲嶺さんに聞く 7日に芸大・美大進学相談会 沖縄


他分野の学生から刺激 県芸大院生・稲嶺さんに聞く 7日に芸大・美大進学相談会 沖縄 製作した子ども用の椅子を手にする稲嶺優子さん=6月25日、那覇市首里の県立芸術大学首里崎山キャンパス
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 琉球新報社は7日午後1時から、那覇市の沖縄産業支援センターで2025芸大・美大進学相談会を開く。那覇造形美術学院と共催。相談会の開催を前に、県立芸術大学大学院でデザインを学ぶ稲嶺優子さん(24)=宜野湾市=に、芸大で学ぶ意義や楽しさ、高校時代に取り組んだ方がいいことなどを聞いた。

 ―県芸に入ろうと思ったきっかけは。

 「小さい頃から絵本が好きで、趣味でイラストを描いていて、絵は得意だった。運動系の部活だったが、絵がうまくなりたくて高校2年から那覇造形美術学院に通った。そのときはまだ県芸に入ろうと決めていなかったが、学院の講師が県芸の学生だったことや友人の姉が県芸に通っていた関係で、話を聞く機会が度々あった。県芸生の卒業制作展を見に行くなどして、次第に気持ちが固まっていった」

 ―県芸の良さは何か。

 「やりたいことを自由にやれる環境がある。子ども向けの家具デザインを研究しているが、違う分野の学生から刺激を受けられる。県芸生はこだわりが強かったり、好きなものが偏っていたりするが、逆にその分野を突き詰めている人が多い。絵画や写真、アニメーションなどいろんな専門の同級生や先輩後輩と学び合える楽しさがある」

 ―芸大や美大を目指す高校生にアドバイスを。

 「受験ではデッサンをはじめ、一定の画力や表現力を求められる。目指す学科によって試験科目も違う。どこに進学するかを含め、取り組みは早いほどいい。芸術や美術には絶対的な正解がない。それぞれが思う表現をいかに突き詰めていくかが大切だ。その意味では、自分がやりたい方向性を漠然とでも持っている方がいいと思う」

(聞き手・外間愛也)