【岐阜で高橋夏帆】第48回全国高校総合文化祭3日目の2日、高山市であった将棋部門の男子個人で、那覇国際2年の邊土名朝陽さん(17)が準優勝に輝いた。邊土名さんは「劣勢の中でも粘ることができた。優勝したかったが、準優勝できて満足。やりきった」と喜びを語った。
弁論部門では、豊見城3年の上間真奈美さんが「正義の要素」の演題で発表し、優秀賞に選ばれた。
将棋部門で1日の決勝トーナメント1、2回戦を勝ち上がった邊土名さんはこの日、準々決勝と準決勝も勝ち進んだ。
迎えた決勝は、格上の広島代表と対局。序盤は自分のペースで指したが、中盤、読みを誤り劣勢に。最後は互いの王将が敵陣に入る「双方入玉模様」となり、持ち駒の点数で勝負が決まる混戦となるも僅差で敗れた。
邊土名さんは日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「新進棋士奨励会」の元奨励会員。囲碁が好きな父親からボードゲームを教わった影響で、小学2年生で将棋を始めた。「駒が多い分、いろんな局面になるのが面白い。読み合いが楽しい」と話す。現在、学校では将棋部とバドミントン部を掛け持ちし、大会前にはオンライン対局で腕を磨いてきた。
20日からは全国高校将棋竜王戦(福岡)に出場する。邊土名さんは「次は優勝したい」と意気込んだ。