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真和志、写真甲子園準V 「審査ごとに成長」高評価


真和志、写真甲子園準V 「審査ごとに成長」高評価 (右から)村山碧さん、エスピノーサ・アンジェラ・愛梨さん、監督の佐々木郁也さん、松長洋汰郎さん、非常勤講師の北上奈生子さん=2日、北海道
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 【北海道で西田悠】北海道を舞台に全国の高校生が写真の腕を競う第31回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2024」本戦は2日、東川町で表彰式・閉会式が開かれ、九州・沖縄ブロック代表の真和志が準優勝に輝いた。過去最多タイの優勝3回を誇る同校。上位入りは09年の準優勝以来、15年間遠のいていた。大会は宮城県の白石工業高校が初優勝を果たした。

 真和志のメンバーは松長洋汰郎さん(3年)、村山碧さん(同)、エスピノーサ・アンジェラ・愛梨さん(2年)の3人。表彰式で高校名を呼ばれた3人は、目を丸くして「信じられない」というような驚きの表情をみせた後、涙ながらに満面の笑顔を浮かべた。

 キャプテン松長さんは「1年時からの努力がようやく報われた。今後は写真関連の道に進みたい」と展望。代表審査委員を務めた写真家の野村恵子さんは「真和志は審査を経るごとに成長していった。私も驚いている。おめでとう」と3人を抱きしめた。

真和志高校の作品「ぜぇ~んぶ教えてあげる!!」(8枚組みのうち1枚、写真甲子園実行委提供)

 7月31日のファーストステージのテーマは「またたき」。真和志はホームステイ先の森田さん夫妻宅=東川町=や美瑛町の保育施設などで撮影し、「あなたにはさむシオリ」と題したカラー作品で挑んだ。続く8月1、2日のファイナルステージのテーマは「たいせつ」。旭川市の市街地や東神楽町の丘陵地を撮影舞台とし「ぜぇ~んぶ教えてあげる!!」とのモノクロ作品を提出した。

 年少のエスピノーサさんは「まさか準優勝できるとは思わなかった。不安が一気に解けた」と晴れ晴れ。村山さんは「審査員の指摘を受け止めてみんなでカバーし合った。結果が出て満足」とはにかんだ。

真和志高校の作品「ぜぇ~んぶ教えてあげる!!」(8枚組みのうち1枚、写真甲子園実行委提供)

 監督の佐々木郁也教諭(24)は準優勝の快挙に、「努力はちゃんと報われると信じていた。真和志の元教員や沖縄の他校など数え切れない方々の応援に支えられ、感謝しかない。3人とも本当によくやった」と目を潤ませた。