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小禄高3年の上原さん、奨励賞・読売新聞社賞 全国高文祭・書道部門 構成の緻密さ評価


小禄高3年の上原さん、奨励賞・読売新聞社賞 全国高文祭・書道部門 構成の緻密さ評価
この記事を書いた人 Avatar photo 高橋 夏帆

 【岐阜で高橋夏帆】第48回全国高校総合文化祭4日目の3日、下呂市で書道部門の表彰式があり、小禄高校3年の上原如季(きさき)さん(17)の作品「王維詩」が奨励賞のうち上位4~6位に贈られる奨励賞・読売新聞社賞に選ばれた。上原さんは「今までたくさん書いてきた。努力が認められてうれしい」と喜びを語った。

 上原さんは中国の詩人・王維の詩を行草体で書き上げた。キレのある線を書いたほか、文字の空間を広くしたり狭くしたりする「疎密」にも工夫を凝らした。構成の緻密さや線質を追求した点が高く評価を受けた。

書道部門で奨励賞・読売新聞社賞に選ばれた小禄3年の上原如季さんと受賞作品=3日、下呂市の下呂交流会館(提供)

 作品制作は昨年11月から取りかかり、3月の提出までに100枚以上練習して1枚を選んだ。理想とする表現に近づけるため、勢いのある線や線の太さの書き分けができるように練習を重ねた。

 5歳から書道を始めた。小禄高校で書道の先生に出会い、高校の書道の先生になりたいと考えるように。「将来は書道の道に進みたい。たくさんの作品を勉強して自分も表現できるようにしたい」と前を向いた。

 多治見市であった放送部門ではアナウンスとビデオメッセージの発表があった。アナウンス部門に出場した小禄高3年の宮良琉里(るり)さん(17)さんは「悔いのない発表ができた」と振り返った。首里高3年の久手堅世奈(せな)さん(17)は「落ち着いて客席を見回しながら読めた」と笑顔だった。