夏休み明けの子どもの自死をなくそうと、自身の子どもがいじめを受け、不登校となった経験がある高校非常勤講師の與儀利彦さん(61)=那覇市=が8月27日、県庁記者クラブで記者会見した。自身の経験を踏まえて、不登校の子どもとの向き合い方などを語った。
例年、夏休み明けに子どもの自死が増える傾向にあることから、防止を呼びかけた。
與儀さんは不登校になった子どもへの対応として(1)家で休ませる(2)本人とコミュニケーションをとる(3)夢を与える―ことを示した。不登校となった自身の子は趣味の将棋やロックバンドを通して友達ができたとし、「子どもを無理に学校に行かせなくてよい。好きなことができて趣味が合う人が見つかれば、家の外に出るようになる」と話した。
また、教諭や医者、弁護士といった関係機関との連携が必要だと訴えた。
(高橋夏帆)