沖縄国際大学は23日、高校生が大学生に混ざって授業に参加し、普段の大学の一日を過ごす「ウイークデイ・キャンパス・ビジット(WCV)」を初めて開催した。
高校1~3年生の約60人が「一日大学生」となり、講義やゼミナール、学食などのキャンパスライフを体感した。
WCVでは、大学の教育スタイルや学生の学ぶ姿勢など、オープンキャンパスでは見ることができないありのままの大学を知ることができる。学部で行われる学びの内容を事前に知ることで、進路選択時のミスマッチを減らし、入学後の中途退学の抑制も目指す。沖縄国際大が地域貢献の一環で開催した。
高校生は私服で参加した。大学概要などの説明を受けた後、希望する講義やゼミから2こまを受講した。昼食は学食や校内での弁当購入などを各自で選択した。
WCVの終盤では、高校生が大学生活を体験して気付いたことなどを語り合った。具志川高校3年の平良菜さん(18)は、経済や心理学のゼミで大学生の発表を聞き、「大学は自分の興味がある分野を探求できる場所だと感じた」と語った。
大学進学を希望する前原高校2年の宮城大空さん(16)は、経済学部のゼミで大学生と子どもの貧困を解決するための手だてについて話し合った。「(見解を述べる時に)図やグラフを使うのが難しかった。苦手な数学を高校でも頑張る」と意気込んだ。
沖縄国際大は今後もWCVを開催する予定。比嘉正茂副学長は「高校生の進路に役立つことができれば望ましい」と語った。
(高橋夏帆)