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「紫」パワフルなサウンド、新たな歴史刻む 伝説のライブ「WHY NOW…?」を再現


「紫」パワフルなサウンド、新たな歴史刻む 伝説のライブ「WHY NOW…?」を再現 往年のロックナンバーをパワフルに披露する紫のメンバー=9月23日、沖縄市のミュージックタウン音市場
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 ロックバンド「紫」は9月23日、特別ライブ「紫 MURASAKI WHY NOW…? 2023 ピースフル・ラブ・ロック・コンサート 40th アニバーサリー」を沖縄市のミュージックタウン音市場で開いた。「ピースフル・ラブ・ロック・フェスティバル」のきっかけでもある40年前の「伝説のライブ」にちなんだ公演は、2時間ノンストップのパワフルなロックサウンドで、新たな歴史を刻んだ。

 オープニングアクトはジョニー宜野湾バンド。おなじみの「うりひゃあでぇじなとん」は、四つ打ちのビートで疾走感あるサウンドに。ジョニー宜野湾は「紫の兄貴たちのライブを見てきて俺もああなりたいと思った。ロックの王様になりたい」と、うねりのあるギタープレイを見せた。

 「チビ」こと宮永英一のパワフルなドラミングが光る激しいビートと、JJのシャウトが迫力満点の「Magic Mountain Way」で幕開け。波音のような琉球音階で始まった「Fly Away」は、ジョージ紫の心地よくも力強いキーボードが会場を包んだ。JJが世界各地で戦争が起きている状況に触れると「Borders Drawn in Blood」を平和への祈りを込めて熱唱した。

紫のライブでオープニングアクトを務めたジョニー宜野湾バンドのメンバー
紫のライブでオープニングアクトを務めたジョニー宜野湾バンドのメンバー

 終盤、ジョージ紫と2人ステージに残った宮永が「沖縄から離れてもこの美しい海と空が忘れられなかった」と語り、40年前のライブでも演奏した「HOME」を披露。アンコールでは、紫が影響を受けたディープ・パープルの「Smoke on The Water」などをジョニー宜野湾と共に披露し、最高潮で幕を閉じた。

(田吹遥子)