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加藤登紀子「ほろ酔いコンサート」 見どころや沖縄への思いは? 12月1日に沖縄市 <インタビュー>


加藤登紀子「ほろ酔いコンサート」 見どころや沖縄への思いは? 12月1日に沖縄市 <インタビュー> 加藤登紀子(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

歌手の加藤登紀子の歌とお酒を楽しむ「コザで乾杯 加藤登紀子ほろ酔いコンサート2023」(琉球新報社、ミュージックタウン音市場主催)が12月1日午後7時、沖縄市のミュージックタウン音市場である。コンサートの見どころと、世界平和や沖縄への思いについて加藤に聞いた。(聞き手・田吹遥子)

―公演の見どころは。

 「今年の年末で80歳になる。20歳から歌い続けているが、フレッシュな気持ちで60年を振り返りたい。懐かしいラブソングやオリジナル曲を1部で歌う。2部では私が生まれた20世紀をずっしりと感じるような曲を披露する。戦争や平和への思いも語りたい」

―10月にジョージアで「百万本のバラ」を歌った。

 「(ロシアの侵攻を受けてきたジョージアではロシア語の歌謡曲である)『百万本のバラ』は一緒に歌えないという人もいたが『百万本のバラ』は国境を越えて自由や平和を求める歌であると訴えて歌ってきた。私が日本語で歌っていることに感動してくれた」

―ウクライナやパレスチナのガザなど世界各地で紛争が起きている。

 「この100年、一体何をしてきたのかが問われると思う。80年生きてきた私は責任を感じている。戦争が長引けば長引くほど世界が変わってしまうことを第2次世界大戦で経験した。私たちが犯した間違いについて、ずっと伝えていかなくてはいけない」

―沖縄はどのような場所か。

 「責任を感じないといけない場所。日本の戦争が何を傷つけてきたのか今こそ思い出さないといけない。辺野古の現状も全く納得がいかない。本当に許しがたいものを感じている」

―メッセージを。

 「沖縄の人は歌と泡盛で強く生きてきたと聞いてきた。今回も歌と泡盛で元気になってほしい。沖縄の人に寄り添えるコンサートにしたい」


 チケットは全席指定5千円。当日券は6千円。問い合わせは琉球新報社統合広告事業局、電話098(865)5255。