今回話を聞いたのは島袋忍さん。ピン芸人として10年以上活動を続け、手話で喜劇を演じる「劇団アラマンダ」やエイサー団体「吉本橙風太鼓(よしもととうかじだいこ)」のメンバーとしても活躍しています。2023年には試験に合格してバスガイドを始め、「芸人さんがガイドを務めるバスに乗ってみたい」というお客さまを迎え入れたそうです。多方面で活躍する事務所の後輩を、「初恋クロマニヨン・松田正(まつだ・しょう)」さんはどんな風にナビゲートしたのでしょうか。2人のトークをお楽しみください。
(執筆:フリーライター・饒波貴子)
声を掛けられ、いろんな組織に所属
松田ナビ:かなり前のことだけど、「大喜利ライブ」を主催した時に忍に出てもらったことを思い出しました。あのころは、今よりもっとキャラクターが強くなかった?
島袋:当時も今も、自称「沖縄が生んだお笑い界の怪物ルーキー」です(笑)。「大喜利ライブ」のことはよく覚えています。養成所を卒業して割とすぐ、芸人活動を正式に始めたころでした。
松田ナビ:「大喜利ライブ」をするにあたって、キャラが強い人を入れたかったんだと思う。はっきり覚えていないけど(笑)、忍はキャラもネタも強めで存在感があったから声をかけたかも。もう10年くらい経ちましたが、あれからどうですか?
島袋:ネタを頑張らないといけないとずっと思っていますが、ネタ以外も頑張らないといけません。
松田ナビ:いろんな組織にいるから、確かにそう感じさせる。ピーチキャッスルとやっていた、釣りのYouTubeチャンネル「南国ジキシーズ」は動かさないの?
島袋:ピーチキャッスルさんは東京に行っちゃいましたが、メンバーの与儀と僕は沖縄にいるのでまたやりたいと話しています。
松田ナビ:「チャンネル登録者が1万人になるまで、生配信を続けます」という企画だったよね!? 何日目まで粘った?
島袋:シーズン1は、24時間連続で40日くらいやりました。松田さんはじめ芸人さん仲間が遊びに来てくれたので、その時が休憩時間みたいでありがたかったです。松田さんは来なさそうなタイプですが(笑)、来てくれましたね。
松田ナビ:40日生配信しっぱなしだなんておかしくなる(笑)! 遊びに行った1番の理由は、忍が持っていたマネキンを借りてライブで使いたかったから(笑)。泡瀬の海から生配信していたけど、シフト制でやっていた?
島袋:はい。アルバイトがある時は別の人がやるなど、それぞれのスケジュールに合わせて交代していました。家で寝られたのは週に3回くらいで、お風呂に入るために帰ったりしていました。
松田ナビ:それはヤバい(笑)。でも登録者数は伸びたでしょう?
島袋:2000人くらいから始まって、最終的には5000人くらいになりました。釣りチャンネルといっていた割には、全然釣れませんでしたけどね。
松田ナビ:他にもいろいろな組織に属しているけど、そこにいる時は自分がこの組織を引っ張っていくぞ! というマインドになりますか?
島袋:誘われることが多いんです。たくさんのことにチャレンジしたい気持ちがあるので、誘われたらなるべく断らないようにしています。
松田ナビ:誘われやすいのも才能のひとつだと思うよ。