77度泡盛発売へ「コロナ消毒用ではないが」代用可 沖縄・石垣の請福酒造が限定で


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来週から製造が始まる「請福77」のモデルボトル

 【石垣】請福酒造(沖縄県石垣市、漢那憲隆社長)は10日、市役所で会見を開き、アルコール度数77度の泡盛「請福77」を製造すると発表した。飲料用として販売するが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で品薄が続く消毒用アルコールと同程度のアルコール分を含む。14日から製造を開始する予定だという。
 消防法の基準を満たすため、予約受け付け分のみを製造し、市宮良の事業所で販売する。店頭販売は当面行わない。航空機への搭載はできないため、八重山島内だけの供給を想定している。新型コロナウイルス終息までの期間限定で製造する。

 漢那社長は「消毒用で製造はしていないが、島の製造業者としてできることを考えた」と述べた。製造を要望したという中山義隆市長は「万が一の場合は、消毒用アルコールとして代用できる泡盛があるのは安心につながるのではないか」と期待を寄せた。

 内容量は600ミリリットルで、価格は2500円(税込み)。来週以降に予約受け付けを始める予定。問い合わせは請福酒造(電話)0980(84)4118。