社会

本島北部で初の感染者 新たな感染者9人のうち2人が家族からの感染 県関係66人に

 県は12日、県内で新たに9人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。名護市の30代の女性の感染が確認され、本島北部で初めての感染者となった。新たな感染者9人のうち、2人が家族からの感染とみられている。スペインからの帰国時に感染が判明した1人を含む県内の感染者数は66人となった。

 県の糸数公保健衛生統括監は「この2、3日は家族内の感染が出てきていて、重症者を含めて高齢者の感染が多くなっている。家庭の中で高齢者が若い人からうつるパターンになっている」と述べ、少しでも症状がある場合は高齢者と距離をとって生活することや、家庭内での接触感染を防ぐため、触れたところをこまめに消毒するなど対策の徹底を呼び掛けた。

 名護市の30代の女性は、7日に感染が確定した70代のタクシー運転手(中部保健所管内)の男性と仕事を通じて接触があったという。このタクシー運転手と同じ会社に勤める同僚の70代男性(中部保健所管内)のタクシー運転手の感染も判明した。職場で感染したとみられる。このほか、きょう感染が確定した70代男性と女性(中部保健所管内)は夫婦で、発症した日などから夫が妻から感染したとみられるという。40代女性(中部保健所管内)は10日に感染が確定した40代男性(中部保健所管内)の妻。

 経路が不明なのは80代男性(那覇市)、70代男性(那覇市)、40代女性(那覇市)、60代女性(那覇市)、70代女性(中部保健所管内)。このうち80代男性(那覇市)は重症で、感染症指定医療機関の集中治療室(ICU)に入院している。入院勧告解除された人は1人増え、計7人となった。

 また、追加の情報として、8日に感染が確定した30代男性(沖縄市)は弁護士で感染経路は県外だと推定されると公表した。11日に感染が確定した50代女性(豊見城市)は看護師で、南部保健所管内の福祉施設に勤めているが、保健所が施設内での濃厚接触者はいないと確認したという。

 11日に感染が確定した30代女性(東京都)は軽症で、夫(東京都)も感染して入院しているため、家に残る子どもを支援する適当な人がいないことから、病院ではなく自宅での療養を決めたという。糸数統括監は自宅での療養について「国から条件を満たせば例外的に行うことがある。それにそって柔軟に対応している」と説明した。

 新規感染者9人のうち80代が1人、70代が4人と70代以上が過半数を占めた。

 県は、現在の状況について「次々と(県内に)渡航者が入ってきた段階があって、気づかずに感染が広がって重症化とかそういう形で出てきている」との見方を示した。高齢者が増えてきていることなども踏まえ、国立感染症研究所と厚生労働省のクラスター対策班に依頼し、これまでに県内で発生した患者の推定感染経路などのデータを分析し、感染者集団(クラスター)がないかや感染の傾向など専門的な分析を昨日から始めたことを明らかにした。【琉球新報電子版】



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