辺野古の工事中止を菅官房長官に要請 新型コロナ陽性受け玉城知事が電話で要請


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工事が続く名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ=2020年2月

 玉城デニー知事は17日朝、名護市辺野古の新基地建設工事の受注業者に勤務する従業員に新型コロナウイルス感染が分かったことを受け、菅義偉官房長官に電話で工事の中止を要請した。菅官房長官からは「現状を確認する」という返事だったという。

 同日午前、県庁で記者団の質問に答えた玉城知事は「先般、謝花喜一郎副知事が防衛事務次官に新型コロナウイルスがまん延している状況では現場の混乱も想定されるので、工事を中止してほしいと電話での要請をしていたが、それ以降、返事がなかった」と説明。16日に辺野古の工事に携わる60代男性従業員の感染が分かったことを受け、17日朝、菅官房長官に電話であらためて工事の中止を求めたと明かした。【琉球新報電子版】