緊急事態にこそ平和と人権 憲法普及協らが声明


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憲法記念日に向けた声明を発表した(右から)県憲法普及協議会の加藤裕会長代行と沖縄人権協会の大田朝章理事長、日本科学者会議沖縄支部の亀山統一氏=4月30日、県庁

 5月3日の「憲法記念日」を前に、沖縄県憲法普及協議会の加藤裕会長代行らが30日、県庁で会見し「『緊急事態』にこそ命とともに平和と人権、民主主義を」と題する声明を発表した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県憲法普及協議会と沖縄人権協会、日本科学者会議沖縄支部が主催する講演会が中止になったことに伴う声明。講演会は1965年、米軍占領下の立法院で憲法記念日が制定されて以降、66年から毎年開催されており、中止は初めてという。

 声明では新型コロナの感染拡大を受け、日本国憲法への緊急事態条項創設の議論が高まっていることに触れ「憲法と平和、人権、民主主義にとって重大な事態が進行しつつある」と警鐘を鳴らした。

 声明は3団体の会員に向けて配布する予定で、加藤氏は「講演会は中止になったが、声明に触れることで民主主義と人権について考えてほしい」と呼び掛けた。