沖縄の病床数「ひっ迫」から「少し緩和」 第2波に備えて病床確保へ


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 県内では5月に入り新型コロナウイルスの新規感染者が発生していない。4月下旬から新規患者数の発生が緩やかになり、病床数にも余裕が生まれつつある。ただ、流行再来の可能性も否定できず医療現場の緊張は続く。

 現在、県内で感染症対応が可能な病床数は最大225床。感染症以外の病棟をコロナ専門に変更するなどしてベッド数を確保してきた。県は現時点で「(病床数の)ひっ迫は少し緩和された」と分析する。

 県は5日、県民の活動再開に向けた目安を示した。入院患者数と、1週間の新規患者数が共に10万人当たり1人未満で、感染経路不明の患者が少なくとも7日間確認されない場合に「段階的な活動再開」に移る。現在は1週間の新規患者数と、感染経路不明の患者確認について条件を満たした。入院患者数の達成時期については、県の専門家の間でも意見が分かれる。

 県内の人口に当てはめると入院患者数が14人以下になる必要があるが、7日時点で56人となっている。県も「現時点で何日後に実現するか見通すことは厳しい」と語る。病床数についても「(流行の)第2波に備え、今のうちにベッドに余裕を持たせておくという状況だ」と強調した。