国際映画祭コンペ部門候補に山城さん作品 名護の採掘場が舞台


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山城知佳子氏

 美術家で映像作家の山城知佳子さん(44)=那覇市=の作品「チンビン・ウエスタン『家族の表象』」がドイツで13日から開催されるオーバーハウゼン国際短編映画祭のインターナショナルコンペティション部門にノミネートされた。

 日本からのノミネートは山城さんを含め2人だけ。山城さんの同賞ノミネートは2018年以来2年ぶり。前回は女性監督に贈られる「ゾンタ賞」を受賞している。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回はインターネット上のオンライン開催となり、ノミネート作品が大会公式ホームページ(HP)から有料で観賞できる。山城さんの作品は14日午前3時ごろ(現地時間13日午後8時開始)から配信される。48時間は視聴可能。同映画祭は短編映画専門では最古で過去に多くの映画監督が参加している。

 「チンビン・ウエスタン」は名護市安和区にある採掘場を舞台にした二つの家族の物語。山城さんは「2作連続でノミネートされ、とても励まされた。大会を中止せずオンラインで開催することに文化的活動への強い意志を感じ感動した」と喜んでいた。各賞の発表は現地時間で18日の予定。大会公式HPでチケット(9・99ユーロ=約1163円)をペイパルで購入すれば観賞できる。