玉城デニー沖縄県知事は29日午前、6月23日の「慰霊の日」の追悼式について、場所と規模を検討し直すと発表した。場所は従来の糸満市摩文仁の平和祈念公園内を式典広場とし、規模は200人程度にする。引き続き政府関係者の招待は行わないとした。
知事は、新型コロナウイルスの感染拡大防止で招待者を十数人程度の規模に縮小し、例年とは違う糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑で開催予定だった。
追悼式の会場を巡っては、国の施設で催すことについて「県民感情と相容れない」と異議を唱える声が上がり、インターネット上で場所の変更を求める署名活動が始まっていた。玉城知事は方針変更の理由について「感染者状況が落ち着いている。人数を絞って開催する」と述べた。
例年の追悼式は首相や衆参両院議長ら要人を招待し、5千人規模で開催されていた。【琉球新報電子版】