沖縄県高校総体、7月18~26日に開催 30競技、原則無観客で


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 沖縄県高校体育連盟(県高体連)は3日、那覇市の県体協スポーツ会館で会見を開き、新型コロナウイルスの影響で延期していた県高校総合体育大会(県総体)を7月18~26日に開催すると正式に発表した。調整中のラグビーを除き30競技の開催を決めた。3500人以上の参加が見込まれる総合開会式は感染拡大防止のために中止する。

 県内で新規感染者が1カ月出ていないことや接触が伴う競技も部活動が再開し、複数の学校で合同練習が予定されていることなどを踏まえ判断した。

 ラグビーは日本ラグビー協会のガイドラインで接触プレーが禁じられているため、タグラグビーでの開催も含めて実施に向け調整している。

 テニスとバドミントンは団体戦のみで行うなど競技の特性によって運営方法も変更する。

 卓球は人数を制限し、例年日程が2日間の重量挙げとボウリングは1日に短縮。開催日程はけが防止のための十分な準備期間を考慮し設定した。

 県高校定時制通信制夏季体育大会は日程や会場の調整が付かなかった4競技以外の6競技で開催する。

 入念な新型コロナ対策を講じるため、検温の義務化など県高体連のガイドラインを今後策定する。離島からの移動や宿泊に伴うリスクなどは依然課題があるとして、さらに協議を進める。

 会場は原則無観客とするが、感染状況を見て登録外の部員のほか、保護者の入場を認めるか判断する。

 ただ、県内の感染者が再び増えた場合、大会中止に転じる可能性もある。県高体連の上地勇人会長は「開催されるためにも手洗いやマスクの着用、3密を避けるなど対策を取り、注意してほしい」と強く呼び掛けた。

昨年の沖縄県高校総体開会式の様子=2019年5月31日、沖縄市の県総合運動公園レクリエーションドーム