塩素ガス放出と米軍が公式SNSで発表 基地内の住民に注意を呼び掛け 嘉手納基地火災が鎮火


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塩素ガス発生に伴い基地内に注意を呼びかける米空軍のSNS

 米軍嘉手納基地の危険物質を取り扱う施設で火災が発生した件で、塩素ガスの粒子が放出されていたことが分かった。米空軍がフェイスブック上で英語の注意文を掲載した。米空軍の医療チームは症状が現れたら受診するよう呼び掛けている。一方、沖縄防衛局に入った連絡によると、この日発生した嘉手納基地内の火災は午後2時46分に鎮火したという。米18航空団が伝達してきたという。

 米空軍は基地内の住民に対し、目や喉への刺激や鼻水がある場合は医療チームへ報告し、せきや息切れがあれば嘉手納基地内や海軍病院の救急窓口に連絡するよう求めている。

 私有車で移動する場合には窓を閉めてエアコンを切るよう促している。

 米空軍は日本の報道機関向けに火災を発表したが、塩素ガスの粒子が含まれていることは明かしていなかった。一方で、午後3時半現在、米軍は周辺自治体などには塩素ガス粒子の放出に関する情報提供はしていない。【琉球新報電子版】