嘉手納基地火災で抗議決議可決 町議会


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米軍嘉手納基地内で発生した火災に対し起立で抗議決議に賛同する議員ら=2日、嘉手納町議会議場

 【嘉手納】嘉手納町議会(徳里直樹議長)は2日、臨時会を開き、6月22日に米軍嘉手納基地内の危険物取り扱い施設で発生した火災事故に対する意見書と抗議決議を全会一致で可決した。これまでも米軍の事件・事故が発生するたびに関係機関に対し正確かつ迅速な情報提供を求めてきたにもかかわらず、今回も周辺自治体への連絡が遅れたことを問題視し、「誠に遺憾であり強い憤りを禁じ得ない」と批判した。

 意見書と抗議決議では、(1)火災原因を徹底究明し、その結果を速やかに公表すること(2)実効性ある再発防止策を講じること(3)通報体制を順守し、事故に関する正確かつ迅速な情報提供を行うこと―の三つを求めた。

 意見書の宛先は沖縄防衛局長や内閣総理大臣、県知事など、抗議決議は嘉手納基地第18航空団司令官や在沖米四軍調整官など。基地対策特別委員会の代表委員らは3日、田中利則沖縄防衛局長と面談し意見書を手渡す。