琉球銀行が漆芸技術の伝承を支援 事業を報告


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 琉球銀行(川上康頭取=写真中央)は6日、那覇市の本店で記者会見し、琉球漆芸の技術伝承と産業発展を目的とした「りゅうぎん琉球漆芸技術伝承支援事業」について2019年度作品報告と本年度事業概要を発表した。

 19年度は浦添市美術館所蔵の「白壇塗楼閣山水箔絵湯庫(びゃくだんぬりろうかくさんすいはくえたーくー)」を若手従事者が復刻したほか、商品開発でワインクーラーを製作した。川上頭取は「琉球漆芸への支援を一度やり始めた以上、末永く最後まで応援していきたい。産業として成り立ち、県民の誇りになっていってほしい」と語った。

 20年度も同美術館所蔵の「黒漆鳥獣草花箔絵椀(くろうるしちょうじゅうそうかはくえわん)」の復刻や商品開発、ワークショップなどに取り組む。19年度作品は9月23日~21年1月17日の間、浦添市美術館の常設展で展示される。