プレーオフも粘りのゴルフで初優勝 宜野座の仲宗根 高校総体・ゴルフ男子


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 2020年度県高校総体第3日は20日、ゴルフは男女ともプレーオフにもつれ、男子は仲宗根祥仁(宜野座1年)が制し、女子は比嘉里緒菜(興南3年)が2連覇を果たした。

プレーオフを終えて、興南の米須清幸(右)と健闘を称え合う宜野座の仲宗根祥仁=20日、宜野座カントリークラブ(喜瀬守昭撮影)

 1年生の仲宗根祥仁(宜野座)が粘りのゴルフでスコアを手堅くまとめ、初優勝を飾った。

 アウトスタートの前半はボギーをたたいてもすぐにバーディーを奪取。インではパーを確実に積み重ね、安定感が光った。

 最後はプレーオフにもつれた。相手は大会で何度も顔を合わせている同学年の米須清幸(興南)。パー5の18番で3打目のアプローチが勝負の分かれ目となった。

 両者とも2打目はフェアウエーをキープしたが、若干傾斜した地点からの米須は7メートルほどの距離を残した。平地から打った仲宗根は「イメージ通りだった」とピンそば30センチにぴたっと寄せた。最後はきちっと沈めてバーディー。米須からも祝福を受けた。

 テレビで見た石川遼にあこがれ、誰に強制されるでもなく小学校2年生から本格的にプレーを始めた。浦添市出身だが、エナジックゴルフアカデミーで上を目指そうと宜野座高に進学した。

 試合は3位入賞した4月の全琉アマ以来。期間が空いたが今度は休む間もなく、21日からの九州オープン予選に出場する。今回の優勝で「次の戦いに向けて弾みがついた」。穏やかな表情で静かな闘志を燃やしていた。
 (大城三太)


(宜野座カントリークラブ)
【男子】
▽個人 (1)仲宗根祥仁(宜野座)74(36、38)(2)米須清幸(興南)74(41、33)(3)新城ディラン唯人(宜野座)75(36、39)(4)友利光(那覇)76(38、38)(5)仲里陽人(興南)77(38、39)(6)真木光永(同)78(36、42)(7)村島大晴(那覇西)79(40、39)(8)岡田拓人(那覇商)81(42、39)(9)國吉俊光(豊見城)81(41、40)(10)又吉鷹丸(興南)81(38、43)(11)我如古隼涼(同)82(40、42)(12)石川大寿(豊見城)84(43、41)(13)目取眞興汰(沖縄工)86(44、42)(14)仲舛克希(那覇商)90(44、46)

▽団体 (1)興南233(米須=74、真木=78、又吉=81)