ソフトテニス、八重山男女で初制覇 県高校総体第5日


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絶妙なタッチでボレーを決める八重山の仲野龍輝=23日、那覇市の漫湖公園市民庭球場

果敢/八重山男子

 漫湖公園市民庭球場のセンターコートに二つの試合の終了を告げる笛が同時に鳴り響いた。ソフトテニスの男女団体決勝は八重山がほぼ同じタイミングで勝利を決め、ともに県総体初制覇を飾った。「隣にいることで励みにもなり刺激にもなった」と男女とも声をそろえ、目標達成を喜んだ。
 男子は3番手の前衛・仲野龍輝が最終盤に柔らかいタッチで絶妙なボレーを決めきり、最後は相手の焦りからミスを誘い、2―1で勝利を収めた。
 相手は昨年11月の新人大会を制した名護。1番手を取られたが、県中学優勝を経験した1年高嶺星弥※らの2番手ペアが奪い返した。3番手も最終ゲームまでもつれる緊迫した展開だった。7点先取で仲野が「触ったら決まる」と果敢に攻めて6点目を取って点差を広げて勝負を決めた。
 仲野は「怖かったけど、隣のコートから励ます声が聞こえスイッチが入った」と試合に集中し、逆転につなげた。 (謝花史哲)

※注:高嶺星弥の「高」は旧字体

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念願頂点/八重山女子

 ○…八重山女子は昨年11月の新人大会を制した力で、念願の県総体の頂点に初めて上り詰めた。1番手の吉川小百合と仲本こころはゲーム数2―2と一時追い付かれたが、チームメートの声掛けで冷静さを取り戻し、3、4ゲーム目を連取して先取した。
 勢いそのままに2番手ペアがストレート勝ちで、優勝候補らしい戦いを披露。ただ1人の3年生の吉川は「相手の粘りでちぐはぐになった」と自分たちのプレーができなかったと反省。すぐに気持ちを切り替え立ち直ったという。
 優勝にも「本当は全国で戦いたかった」と複雑な心境を吐露する。その上で、「狙っていた男女優勝ができて良かった。全国の舞台は後輩に託したい」と笑った。

男女同時に初制覇を果たした八重山のメンバーら

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 (漫湖公園市民庭球場)
 【男子】
▽団体予選リーグA (1)名護2勝(2)糸満1勝1敗(3)西原2敗
▽同B (1)知念3勝(2)首里2勝1敗(3)北山1勝2敗(4)南風原3敗
▽同C (1)八重山3勝(2)本部2勝1敗(3)那覇1勝2敗(4)向陽3敗
▽同D (1)那覇西2勝(2)豊見城1勝1敗(3)南部商2敗
▽同決勝トーナメント1回戦 名護2―1知念、八重山2―0那覇西
▽同決勝
八重山 2―1 名護
 【女子】
▽団体予選リーグA (1)八重山2勝(2)那覇商1勝1敗(3)那覇国際2敗
▽同B (1)糸満2勝(2)向陽1勝1敗(3)コザ2敗
▽同C (1)知念2勝(2)北山1勝1敗(3)首里2敗
▽同D (1)名護2勝(2)那覇1勝1敗(3)那覇西2敗
▽同決勝トーナメント1回戦 八重山2―0糸満、知念2―1名護
▽同決勝
八重山 2―0 知念