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先行埋め立て 護岸建設前に土砂投入 工期短縮も環境影響懸念<点検「辺野古」変更申請>


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 名護市辺野古の新基地建設では、大浦湾側の軟弱地盤の改良工事の必要性が生じたことで、護岸建設や埋め立ての工程が変更されている。地盤改良後、護岸で埋め立て区域を仕切る前に先行して埋め立てるのも変更点の一つだ。防衛省は先行埋め立てにより、工期短縮を図れると説明している。

 当初計画はごく一部の区域を除き、護岸で閉め切った後に埋め立て土砂を入れる予定だった。大浦湾側は深い地点で水深40メートルを超え、さらに海底に軟弱地盤が存在する。同省のこれまでの説明では、計画変更により、地盤改良後に海域を7メートルの水深まで先行的に埋め立て、護岸建設に着手する工程が見込まれている。

 護岸で埋め立て区域を囲う前に土砂を投入することに対し、水質汚濁の拡散など環境への影響を懸念する指摘が出ている。防衛省は先行埋め立てには「トレミー船」と呼ばれる専用の作業船を使うため、環境への影響は計画変更前の想定の範囲内に収まると強調している。