【熱闘・県総体】弓道男子、首里が制覇 気持ちを一つに3年生5人が団結の矢


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
チーム一丸となり優勝した男子首里の(左から)石嶺眞志、池宮城奏汰、佐久本海飛、比嘉信之祐、新垣智雄=26日、奥武山運動公園弓道場

 2020年度県高校総体第8日は26日、弓道の団体戦は男子首里が2年ぶり8度目、女子興南が2年ぶり4度目の頂点に立った。

 男子首里は1年生から団体を組んできた3年生5人の最後の試合。これまで2位止まりだったが、予選は20本中13本的中で1位通過。「調子がいい」と全員が良い流れを実感していた。副主将の新垣智雄は「最後まで気を緩めずに行こう」と決勝に挑んだ。

優勝した首里のメンバー

 男子首里は1年生から団体を組んできた3年生5人の最後の試合。これまで2位止まりだったが、予選は20本中13本的中で1位通過。「調子がいい」と全員が良い流れを実感していた。副主将の新垣智雄は「最後まで気を緩めずに行こう」と決勝に挑んだ。

 流れをつかんだまま集中力を切らさず、決勝リーグで全勝した。佐久本海飛は第1試合の1本目から「外れる気がしない」と当て続け、3試合で12本全て的中。初の皆中賞となった。

 6月に受験に切り替えるか、総体に出場するか話し合い、意見が分かれていた。当初、出場に消極的だった佐久本は「乗りかかった船だ」と全員で挑むことを決意。調子が上がらない時も「いつも前向きだった」(新垣)と皆の気持ちが離れなかったことが優勝につながった。

 佐久本は「5人全員で最後までできたのが何より」と笑顔。新垣は「団体で一番大事なのは全員の空気。2年生も仲がいいので、個々の能力を上げてほしい」と後輩に託した。
 (古川峻)


(奥武山運動公園弓道場)
【男子】
▽団体決勝リーグ
首里 9―0 那覇
首里 12―11 首里東
首里 13―10 沖縄工
首里東 8―7 那覇
首里東 11―9 沖縄工
沖縄工 9―4 那覇
▽同順位 (1)首里3勝(2)首里東2勝1敗(3)沖縄工1勝2敗(4)那覇3敗