2020年度県高校総体第8日は26日、弓道の団体戦は男子首里が2年ぶり8度目、女子興南が2年ぶり4度目の頂点に立った。
女子興南にとって昨年覇者の小禄との試合がヤマ場だった。決定的な役目を果たしたのは3年生の脇川桜弥だ。昨年の茨城国体で少年女子準優勝を果たしたが、25日の個人戦はまさかの予選落ち。ブランクで不安な気持ちのまま挑んでいた。
「何度も戦ってきた一番の敵。絶対勝つ」。いつもと違い小禄の的中数を考えず無心で射た。肩甲骨から引手にまっすぐな軸を意識。「のびのびと引けた」と4本皆中。大一番で強心臓ぶりを発揮した。
前日の個人戦優勝の糸数智恵(2年)は予選からチームを引っ張った。休止期間中も家で巻わらを射たり筋トレしたり、弓の重さを増してレベルアップを図った。予選から16本中12本的中させたが「満足してない」とさらなる上達を誓う。
脇川は「自分の力を出せて、悔いなく終われた」と喜んだ。糸数は「明日の練習から先輩はいない。1年を育てながらしっかり頑張りたい」とけん引役を引き継ぐ。
(古川峻)
(奥武山運動公園弓道場)
【女子】
▽団体決勝リーグ
興南 11―5 浦添
興南 7―3 知念
興南 10―7 小禄
小禄 11―6 浦添
小禄 13―5 知念
浦添 7―4 知念
▽同順位 (1)興南3勝(2)小禄2勝1敗(3)浦添1勝2敗(4)知念3敗