県立沖縄盲学校(村吉和枝校長)は22日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で沖縄戦を学ぶ校外学習を行った。高等部の生徒が沖縄戦で使われた砲弾の破片や平和の礎などに触れ、戦争の恐ろしさや平和の尊さを肌で感じた。
資料館の担当者が、沖縄戦に至るまでの背景や住民被害の実相を説明した。講話で戦時中に使われた弾丸や砲弾、銃弾で穴の開いた水筒などが用意され、生徒は聞くだけでなく、触って沖縄戦を学んだ。
生徒らは形が残ったままの5インチ艦砲弾や破裂した砲弾の破片に触れ、「こんなに重たいものがものすごいスピードで飛んだのか」などと感想を語り合い、「鉄の暴風」とも称された沖縄戦の被害を感じた。
高等部1年の上江洲星奈さん(15)は「砲弾が飛んでくるだけでも怖いのに、爆発して破片が飛び散るなんて恐ろしい。もし戦争が起きたら、私は自分の命を守れるのだろうか」と想像していた。
引率した渡久地幸太教諭は「平和の礎があると知っているものの、行ったことがない生徒が多かった。礎に触れて平和を学んでほしかった」と話した。