ソムリエ日本一に名護出身・井黒さん 「技術だけでなく心遣い生きた」


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大会委員長の田崎真也さん(左)、審査委員長の森覚さん(右)らと共に優勝を喜ぶ井黒卓さん=4日、東京都(福山楡青さん撮影)

 【東京】日本一のソムリエを決める3年に1度の「全日本最優秀ソムリエコンクール」が3、4の両日、東京都で開かれ、沖縄県名護市出身の井黒卓さん(33)が優勝した。主催の日本ソムリエ協会によると県出身者の優勝は初めて。

 同コンクールは9回目で全国の120人が競った。6年前の初出場から「三度目の正直」でつかみ取ったメダルに井黒さんは、東京の高級店で働く中で培った「技術だけでなく、心遣いやお客様と真摯(しんし)に向き合う姿勢が生きた」と喜んだ。

 東京・銀座にあるミシュランの三つ星フレンチレストラン「ロオジエ」で働き5年になる。「産地や味わいなどワインの面白さに気付いた。やるからには徹底したい」と研さんを重ね、結実した。

 日本一となり、来年5月にオーストラリアで開かれるアジア・オセアニア大会に出場する。「優勝しか目指していない」と意気込みを語った。