沖縄、PCR検査拡充へ 107医療機関と契約 検査担う病院の負担軽減


この記事を書いた人 アバター画像 田吹 遥子

 県は新型コロナウイルス感染拡大を受け、濃厚接触者のPCR検査を拡充するため、唾液を検査する協力医療機関として107の医療機関と契約した。既に検査も始まっている。県の糸数公保健衛生統括監は18日、検査体制拡充について「コロナ患者を受け入れながら、PCR検査も担っている病院の負担を軽減することが目的」とした。

 PCR検査を受けたい場合は、県の電話相談窓口(コールセンター)に連絡し、窓口がそれぞれの医療機関を紹介する。検査に関する費用は公費で賄い、患者自身が支払う検査料は発生しない。ただ、初診料などは患者負担となる。医療機関の施設名については「確認が取れ次第公表する」とした。

 県はこれまで、濃厚接触者の無症状者に対してもPCR検査を実施していたが、検査の増加で医療機関や各保健所に大きな負担がかかっていた。検査の在り方を見直し、濃厚接触者のうち症状がない人については、高齢者や基礎疾患がある人、医療・介護従事者を検査の対象とする方針を示したため、検査が制限されることに県民から不安の声も上がっていた。